同人活動の始め方

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みなさんこんにちは!今回は以前投稿した、「趣味のはなし」の投稿の続きになります。とは言っても前回は自分のこれまでの趣味の話や、同人活動遍歴を話していただけなので、気になる方はご覧になっていただけると嬉しいです。

実はこの記事を書き始めた際、「同人誌の作り方」というタイトルで書き始めたのですが、「そもそも同人誌を作り始めるまでに、段階がいくつかあるな!?」と気づきこんな抽象的なタイトルになってしまいました笑。

ただ実際、同人誌は作ったら終わり!というわけではなく、自分の作品を引っさげてイベントに参加したり、告知したり、販売したりと数珠つなぎ的にやることが付随してくることがほとんどです。そのため本記事では、同人誌を作ってみたい!と思った時にどんな準備が必要か、またどのような順番で進めていくのかを書かせていただきます。

出典するイベントを決めよう!

作品を同人誌として形にする際は、合わせて同人イベント等に出席して、それを似た趣味を持つ方々の手に届けられるようにするのが一般的です。せっかく形にするのですから、同志に見てもらいましょう。

有名なのはやはり「コミックマーケット」でしょう。夏季と冬季の年2回東京ビックサイトで開催される、国内最大の同人誌即売会です。言わずもがな、初めて同人活動をされる方の参加は勧めません、というか受かりません笑。私の友人に、非常に画力が高く企業からお仕事をもらったことがあるレベルの同人作家がいましたが、3年ほど連続で落選していました。それほど競争率・注目度共にダントツの存在です。

お住まいの地域等で「同人誌即売会」と検索してもらうと、小さい規模のイベントがヒットすると思います。そしてイベントには大きく2種類あり、どんなジャンルのものでも出展可能ないわゆる「雑食型」イベントと、ある特定のジャンルに特化した同人誌・同人グッズを扱う「偏食型」のイベントです。「雑食型」は男性向け、女性向け、成人向け問わず、どんな作品を扱うサークルでも参加することができます。数多くのジャンルがあることから訪れる参加者も幅が広いのが特徴です。先ほど触れたコミックマーケットも、雑食型のイベントにあたります。

一方「偏食型」は、「ワンピース」や「NARUTO」など、ある特定のアニメや作品、物に関する同人作品のみを扱うことができるイベントです。こちらは同じ作品が好きな方同士が集まるので、参加者同士の会話も弾み、作品を手に取ってもらうチャンスも多いです。自分が描きたいもののジャンルや作品が定まっている方は、「偏食型」イベントへの参加をお勧めします。

イベントに申し込もう!

出展したいイベントが決まったら、参加申し込みを行いましょう。どんなイベントも「サークル参加」と「一般参加」の2種類に参加方法が分かれており、同人作品を販売する場合は「サークル参加」をする必要があります。

サークル参加をする場合、一般とは異なり扱う作品の情報を入れる必要があります。イベントによって多少異なりますが、必ず必要になってくるのは「サークル名」「代表者(参加人数)」「作品概要」「サークルカット」の4つです。

「サークル名」は好きな名前をつけましょう。多いのはSNSでのアカウント名にちなんだものや、誰のサークルか知っている人が見ればすぐわかるもの。一般参加者は会場内で目当てのものを探す場合、サークル名で探すためわかりにくいものや何の関連性もない名前はお勧めしません。

「代表者」ですが、これは基本的に自分ですね。もし売り子(販売窓口)を友人やコスプレイヤーの方に頼む場合などは、同行者として登録する必要がありますのでお忘れなく。ちなみの売り子や列整理担当などは、有名サークルでない限りは必要不可欠なものではありません。筆者は計3回サークル参加経験がありますが、一度も売り子を頼んだことはなく、問題もなかったです。

「作品概要」は、どの作品の誰についてのどのような作品か(特に漫画か、SSか、グッズか)を明記します。成人向け作品を制作する場合はその旨も必ず明記しましょう。イベントでは同じキャラを題材にしたサークル同士を近くに配置したり、グッズを扱うサークルを1つの区画にまとめて配置したりします。そのため集客に関しても重要な要素ですね。

最後に「サークルカット」ですが、これはイベントのパンフレットに掲載される、言わば「サークルの看板」のようなものです。一般参加者は必ずパンフレットに目を通すので、魅力的なサークルカット(以降:サクカ)を用意できれば、参加者に「行ってみようかな」と思わせることができます。内容としてはメインキャラを大きく描き、サークル名を記載したものが主流です。SNS等でイベント参加の告知をする場合は、サクカを添付しフォロワーがイメージできるようにする方がほとんどです。

印刷所(製作所)に制作依頼をかけよう!

参加申し込みが済んだら、いよいよ制作物に取り掛かります。同人誌やグッズを作る際は、一般的に印刷会社や制作会社に依頼をかけ、データ等を入稿することで自分の作品を形にしていきます。まず自分が作品を印刷会社に提出する際、データなのか紙なのか、データであればどの拡張子になるかを決める必要があります。

入稿形式が決まったら、印刷会社に依頼をかけます。ここで注意したいのは、「印刷依頼のタイミングでは作品データを入稿する必要はない」という点です。順番としては、1、印刷所に制作依頼2、作品制作(データor紙)3、印刷所が定めた締め切りまでにデータ入稿 という流れになります。提出方法については各印刷所のHP等で確認が必要ですが、データの場合はHP上のフォームにて提出、紙の場合は印刷所まで持参するか、郵送のどちらかになります。

印刷所の決め方については、自分が提出する形式で問題なく入稿できるか確認できればこだわる必要はありません。値段はどこも大差はありませんし、クオリティについても同人誌レベルであれば気にする必要はありません。ちなみに私が同人活動していた際は、長年同人誌印刷をされてきた印刷会社の1つである「株式会社 栄光」さんに依頼していました。業界では古参ということもあり、早い・安い・安心感があるイメージですね、ご参考までに。

さらにもう1点、印刷方法にも注意が必要です。多くの場合印刷依頼の際に、「オフセット印刷」「オンデマンド印刷」のどちらで行うか選択します。大まかに違いを説明すると、「オフセット印刷」は印刷データから版を作成し、その版にインクを転写、用紙に押し付けることで印刷します。高品質ですが、版を作成するのに時間とコストがかかるため大量印刷でない限りはコスト効率が悪いのが特徴です。

一方「オンデマンド印刷」の場合は版を作成せず、印刷データを直接印刷機に送って印刷します。品質はオフセット印刷に少し劣りますが、少量印刷であればこちらの方がコストを抑えられます。初めて同人誌を作る場合、多くとも100部までの印刷にする方が一般的なため、特別な理由がない限りはオンデマンド印刷をオススメします。

ここからは余談ですが、制作物が完成すると印刷所から実物が送られてきます。自宅で受け取ることが可能なのはもちろん、ほとんどの印刷所は依頼時に指定しておくことで、参加する同人イベントの会場に直接搬入してもらうことができます。自分で持ち込む手間を省くことができるので非常に便利です。ただ当日会場で手にするまでは現物を見ることができないため、もし間違いがあった場合、修正もままならないのが唯一のデメリット。それでもメリットの方が大きいので、覚えておいて損はありません。

まとめ

今回は同人活動の1歩目の踏み出し方ということで、イベントへの参加や、印刷・制作物の工程などを中心に取り上げてみました。いかがでしたでしょうか。書き上げてみると案外やることが多いなと自分でも思いますが、慣れれば一連の流れとして捉えるのは簡単です。

今後は他の投稿にて、「同人誌の作り方・描き方」についていよいよ触れていこうと思っているので、見ていただけると嬉しいです。この記事ではイベント参加申し込みやら印刷所やらさまざまな概念が出てきて混乱する方もいらっしゃったかもしれませんが、ここまで来ればあとはひたすら描く(作る)のみ!!ぜひみなさんの内に眠る情熱を、形にしていきましょう!

それでは、ごきげんよう〜〜〜

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